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吉野 金峯神社・義経隠れ塔

ひょんなことから吉野くことになりました。
息子が剣道クラブの合宿を吉野でしているのですが、ちょっと持ってきて欲しいものがあるというので、宿まで渡しに行くことにしたのです。

行きは電車の連絡が良いので、2時間半。
帰りは連絡が悪くて3時間。
合計5時間半かかります。

せっかく吉野まで来たので、前回行ききれなかったところも観光することにしました。

近鉄電車で吉野の駅を降りて、ケーブルに乗ります。
ケーブルは一時間に2本なので少し待ち時間があります。
椅子に座って待とうと思ったら、一組の年配のご夫婦がいらっしゃいました。
いかにも仲のよさそうな上品な70歳位のご夫婦です。
「ケーブルもう少しで来ますよ。」と気さくに話しかけてくださりました。

奥様のお茶がなくなったというので、一緒に探すとケーブルの係りの人が見つけてくださりホット一息。
そのちょっとした出来事がきっかけで、仲良くなりました。

私はケーブルを降りると届け物をしなければならなかったので、せっかく仲良くなったのですが、ご夫婦と別れました。
宿はケーブルの降り口から近かったので今日の目的はこれで達成です。

さて、せっかくここまで来たので吉野の観光をしようと計画を立て始めます。
吉野はケーブルを降りた辺りが千本口、それから中千本、上千本、奥三本と奥へ行くほど山の奥へ入っていくことになります。
もちろん千本と言うのは吉野は桜が見事でその数のことです。

前回は金峯山寺蔵王堂と桜本坊などのへ中千本から上千本の西の辺りへ行ったので、今回は奥千本の方と中千本の東の方へ行くことにしました。

まず、黒門をくぐります。

黒門

この黒門は金峯山の総門です。
かつてここで馬、かごを降りて、槍をふせて通ったと伝えれています。
この瓦葺四脚門をくぐると、門前町の風情が漂います。

金峯山寺蔵王堂の横を通り過ぎ門前町でちょっとお昼にしようかと一軒の感じの良いお店に入りました。

すると、そこにさっきケーブルで一緒になったご夫婦がいて、「また会いましたね。いま柿の葉寿司を食べているので一緒に食べましょう。」と言ってくださり、柿の葉寿司を3つも下さいました。
お店でお茶もいただきなんだかくつろいでしまいました。

申し訳ないので、お土産の吉野葛でつくったお菓子を二つ買い、ご夫婦と一つづつしました。

お二人は奥千本のまだ先のお不動さんを拝みに行くというのでした。
私は奥千本の金峯神社と義経隠れ塔を見に行くつもりだったので、同じバスに乗ることになりました。

バスは道を歩いていて見かけたときに手を上げると、どこででも止まってくれるのです。
私たちも道の途中でバスを見かけたので手を上げて止めました。
バスの中でご夫婦といろいろ話をしました。
奥様は守り神がお不動さんだというので全国の不動明王40箇所くらいを一つづつ訪ねてまわっておられるというのです。
今回は如意輪寺の難切り不動明を拝みにへ行くということでした。
前回来た時に、見つけることが出来ずに諦めて帰ったので今回は是非、見つけたいとのことでした。

私の持っている地図で見ると、如意輪寺は奥千本ではなくて、中千本の東の辺りです。
そのことを告げるとびっくりされていました。
とにかくバスは奥千本に向かっているので、一緒に奥千本で降りることにしました。

私も奥千本の後、吉野水分神社と如意綸旨に行くつもりだったので、ではご一緒しましょうかということになりました。

奥千本に着くと、目の前に金峯神社がありました。

金峯神社

金峯神社は世界遺産になっています。
杉や桜の老樹に囲まれて鎮座しています。
最新は吉野山の地主神です。
修験道の行場のひとつで、行者はこの社から荒行に入るのです。

山奥の静かなところです。
鳥の声も聞こえてきます。

金峯神社の直ぐ下に義経隠れ塔がありました。

義経隠れ塔

源義経が弁慶や佐藤忠信らとともに隠れたという、蹴抜けの塔です。
桧皮葺き宝形造りの簡素なお堂です。
行者は真っ暗な塔内で俗気を抜くといいます。

「吉野なる 深山の奥の隠れ塔 本来空の すみかなりけり」
と歌いながら周りを回るのだそうです。

山の中は荘厳な感じです。
蝉の声が夏を喜んでいるかのようです。
その声に混じっていろいろな鳥の声が合唱しているかのようです。
山の上なので、暑さも緩和されているのか気になりません。

景色は最高です。
さて、この山を歩いて下るのですが、その話は次回に続かせていただきます。




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